2017年07月10日

多文化共生

エコビレッジの特徴はいろいろあって、なかなか一言では言えません。

「エコビレッジの住人は太陽光パネルを搭載した家に住み、ベジタリアンである?」
「自然農で自給自足をする人」「一つ屋根の下で3食一緒に共にする」
数ある中にはそんなエコビレッジもあるでしょうが、
人に寄ってグループに寄って、求めるもの、大切にしているものは異なります。
コミュニティのスケールやステージに寄っても変わってくるかもしれません。

余市でエコビレッジの絵を描きながら、何を最も大切にするか、
何が一番魅力的な特長となり得るか、そんな話を何度もしました。
「シンプルで、あるものに感謝する暮らし」「人と生き物が共生する世界」
「つながりを取り戻す拠点」「新しい生き方、働き方を模索する場所」
そんなキーワードが並びました。

私としては、それらに加えて「多文化共生」をあげたいと思います。
年代、性別、地域、職業や経験、文化の違い。
農業や建築だって「環境負荷の少ない技術」とは言うものの、
その幅は広く、解釈もいろいろです。

違いはあって当然。
自分と異質なものを頭ごなしに否定したり、批判したりするのではなく、
その違いがどこから来るのか深堀りし、
相手を理解しようとする関係性こそ「共生」の真髄であり、
異質なものを飲み込んでこそ新しい社会は創られていくでしょう。
ジョージ.jpg
今年も恒例になったワークキャンプでは、
イギリス人、イタリア人、ルーマニア人、中国人など様々な国から
若者たちが集まりました。

言葉や文化だけでない、違う視点、違う立場の人びとが
エコビレッジの基礎づくりに関わってくれる、
この機会を私はとても貴重なものだと感じています。
ピース.jpg
今年は小さな作業の一つ一つも「何を目指しているのか」
「この作業が何につながっているのか」を意識してもらうよう、
丁寧に説明したり、フォローしたりしたおかげで、
メンバーのモチベーションや達成感が高く、
非常に充実したキャンプになりました。

むしろ、同じ日本人同士だと「言わなくてもわかるだろう」
「空気を読め」で済ましてはいないだろうか。
近い人ほど、案外基本的なコミュニケーションを疎かにしたり、
「わかってくれると思っていた」からこそ共感されないと
裏切られたような気持ちになって、悲しくなったり
腹をたてたりしていないだろうか。
集合写真.jpg
最近は、そもそも自分が見ているものは、
他の人とは違うものだと思うことにしています。
それは見ている角度や視力の違いで生じる違いだったり、
過去の経験やバックグランドによる思い込みだったりしますが、
違うこと自体当たり前。きっとどれも真実なのです。

相手に伝えたいと真剣に思う気持ちや
丁寧な情報共有を重ねることで、関係性も変わるし、
それによって成果も変わることを実感するようになりました。
大きな成長だと感謝しています。



posted by junka at 21:25| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2017年06月14日

トイレレポート

久々にトイレネタです。
(お食事中の方は失礼)

学び舎のバイオトイレは通年とおして臭いも虫の問題もなく、
快適に稼働しています。
個液分離のシステムが機能的であるることと、
下部のタンク室としっかり断絶ことが秘訣ですね。

タンク内の個体(便)は熱も加えず切り返しなどもしません。
時々タンクを取り出して蹴飛ばしながら攪拌はしていますが、
正直これでどれだけ分解できるのかなあと思っていました。

2015年10月にクローズしたタンクを今日取り出してみました。
上部3分の2はすっかり乾燥していて「ウ○コのウの字もないね」。
底部には黒い塊がありましたが、臭いは全くありません。
これなら取り出し作業も不快感もほとんどないですね。
ウ○コ取り出し.jpg

ウ○コ取り出し②.jpg
ちなみに液体(尿)の方はにんにくに散布しています。
実験的に米ぬかを撒いたものと比較していますが、
葉が青くピンとしています。
イギリスでもさまざまな自然由来の液肥を試している
ところがありましたが、人間の尿は窒素やビタミンなどを
含んだ有用な肥料になっていました。

江戸時代には当たり前だったこの技術。
現代では臭いものには蓋をしましょとばかりの態度ですが、
食べるものだけでなく出すものにも意識をしたいものです。



posted by junka at 21:13| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2017年06月04日

エコビレッジに現れた羊とヨン様

5月はまたたく間に過ぎ去り、りラ冷えの6月です。

この時期は、畑の開墾やら育苗やら農作業に追われているうちに、
びっくりする程の速さで草が伸びます。
今年はブドウ棚の解体やら鶏小屋の建設やら
土木建設系の作業も重なったため、気がついたらタンポポ野原が
綿毛で真っ白になっていました。

やばい、これ以上草が伸びたらブドウ棚が撤収できない、
ああ、今週は神社祭りの前の草刈だ。
その前に何とかしなければ…
と焦っている私の前に現れたのは草刈隊の羊と
文字通り救世主となっている韓国人のヨン様。
羊.jpg

ヨン様は、物静かな青年ですが、実に多彩で実行力があり、
来るなり頼もしい存在となりました。
「これは無理」と日本人が根を上げるような場面でも
冷静沈着に状況を観察し、大胆に「こうすればできる」と提案し、
着々と進めて私たちを感心させています。
ヨンさん.jpg

翻って、日本人は真面目で能力も高いと思うけれど、
失敗を恐れるせいか、どうも「できる」と発言するのに
躊躇する傾向があると思われます。

今回のヨン様は経験も豊富でずば抜けた才能の持ち主ですが、
ここに集う外国人たちは概して行動力が旺盛で、
あるものや知っていることを組み合わせて
新しいことを始めるのに時間がかかりません。

ガーデンランチ.jpg
勝手にやることは失礼、出しゃばりと思われたくない、
人の前に出るのが不安な日本人としては、
あの主体性、実行力には舌をまきます。

ヨン様のおかげで懸案の仕事が次々に片付きました。
ずっといてほしいわあ。



posted by junka at 21:26| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする