2018年03月03日

春を感じるとき

「知ることは感じることの半分も重要ではない」
レイチェルカーソンの名言ですが、ここの暮らしのひとつの魅力は
季節を「感じる」ことができることです。

3月に入り、日に日に日差しが強くなり、日が長くなりました。
未だに吹雪くこともあり、冬のような冷え込みを感じるときもありますが、
それでも確実に春が近づいていることを感じます。

たとえば鶏。
私は正直言って、鶏のファンではありません。
みなちゃんが留守のときは、もちろん、餌やりなどは担当しますが、
目が怖いし、コミュニケーションできる相手と思ったことがありません。
そんな鶏にも春を感じます。

鶏②.jpg
1月は、朝餌をやりに行っても止まり木の上でじっとしていました。
この寒さでは生存できないのかなあと思っていましたが、
最近はすっかり活発になり、朝も先を争うように餌を食べます。
3月に入ってからは毎日卵を産むようにもなりました。
一生懸命餌をついばむ姿を見ると、思わず可愛いなあと思うのと同時に
太陽の光って偉大だなと思います。

鶏.jpg

森に住む鳥の鳴き声やドラミング(アカゲラ?)もにぎやかになりました。
私の部屋のナマケモノの猫ですら、冬の間は昼間でも
じっとベッドの上に丸くなっていたのが、
最近は外の様子が気になって仕方がないようです。
タイニーハウスと猫.JPG

IMG_4753.JPG
街に住んでいたころ、雪解けから開花までのこの時期が嫌いでした。
融けた雪は汚いし、花の色も緑もない、
春とはとても呼べないと思っていたこの季節こそ、
春の力強さを感じるようになりました。

生き物たちが春を感じているのがひしひしと伝わってくると、
「さあ、これから」というパワーが内部から湧いてくる気がします。
近所の農家も枝切(剪定)でそわそわしているのがわかります。

さあ、これからですね。
posted by junka at 18:29| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2018年02月26日

多様な訪問者

いつもはひっそりと人気のない、私にとっては魔の2月。
今年は若者たちのおかげで明るい気分で過ごすことができています。
一方、増えた家族を養う分働かなければと、
冬のプログラムや宿泊にも力を入れるようになりました。

これまで受入れたことのない一般旅行客への施設貸しは、
ストレスやトラブルの原因になるのではないか、
活動の趣旨と外れて評判を落とすのではないか、
と心配しましたが、むしろ偶発的な出会いには魅力も刺激もあります。
「エコビレッジだ」「持続可能だ」と旗を振っていない人でも
「コンポストトイレって初めてだけどすごく興味あります」
「味噌もジャムも手作りなんて素敵!」と飛びついてくれたりするととても嬉しく、
むしろこれまでそういうチャンネルを持っていなかった人たちに
情報発信したり、機会を提供したりできることが
ここの強みだなんて思ったりもしています。

「生き方について考えさせられた」という旅行代理店の方も
「シンプルな暮らしの中に、高度な考えを持って生きることを感じた」という
ニューヨーク在住の女性も、日ごろは農的暮らしとは真逆の世界にいるであろう
バリバリのキャリアに映りました。
そんな人たちだからこそ、ここのよさが響くかもしれません。

「一緒にご飯を作ったり食べたりしながらお互いに思いやり合っている姿が印象的」
という感想を聞き、時にはストレスもある共同生活も、
外からはそんなふうに見えるのかなと思ったり、
私たちにとっては当たり前のことになりつつある価値に気づかせてもらう場面もあります。

先日、宿泊された上海の夫婦は、ニッカウィスキー見物も小樽観光もせず、
近所の店で蟹やら野菜やら果物やら山ほど買い込んで、
雪の上で料理したり、食べたり飲んだり楽しんでいました。
上手に炉を作って焚火もし、6歳の子どもは暗くなってもまだ橇滑りに夢中になっていました。

冬はすることがない、寒かったらどうしよう、雪道の送迎が大変という
私たちの心配を吹き飛ばし、雪のエコビレッジを遊び倒して
すっかり満足して帰っていきました。

みんなこれからもつながっていきそそうだし、また会えそうな気がします。





posted by junka at 21:04| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2018年01月29日

冬を乗り越える

今年は小雪だと言ったかと思うと大寒波と吹雪き。
出かけるときは必ず交通機関が雪で正常運航しているか、帰宅したら家の前の除雪から、
雪国に住むってやっぱり根性がいるなと思います。
いろいろなことを前もって予測したり準備したりしなくちゃいけないから計画性も必要。

私のような根性なしで無計画な人間が、どうしてこんな厳しい土地でやっていけるのか
不思議ですが、どうしても「ここに住みたい」「ここで生きていく」と決めたら
「何とかなる」のです。

振り返れば最初の冬を過ごした2014年は、学び舎でボランティアの男の子たちと不思議な共同生活でした。
冬はやることなんかないよ、というのにどうしてもと言ってやってきたスペイン人の男の子。
初めての雪に嬉々として除雪してたっけ。
通いで除雪してくれた学生ボランティアのT君には本当に感謝しています。

2年目はシェアハウスの建設中で、工務店や農家ビルダーが除雪してくれました。
吹雪きで車が埋まったときは、近所の友達が助けに来てくれました。

3年目は東京から来たばかりのMちゃんが、初めて迎える北海道の冬に
あっぱれ、ママさんダンプで除雪しました。
時々、大雪に見舞われると農家のUさんが除雪機を運んで現れ、
私たち一同は黄色い歓声をあげたものです。
自然の厳しいところにいると、人の温かさがしみじみとわかりますね。

今年はスタッフのKつんが若さと鍛えた身体で化石燃料はほとんど使わず、
場内は見事に除雪されています。
近隣住民からも「今年はきれいだな」とお褒めに預かりました。

雪は北海道ならではの自然の恵み。
もうちょっと手加減してくれればいいのになあ、とぼやきたくもなる日もありますが、
太陽に照らされる新雪の原野はこの上なく美しく、その中で生きる人間の知恵や力、
絆を実感する機会になっているのも間違いありません。



posted by junka at 21:58| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする