2018年02月26日

多様な訪問者

いつもはひっそりと人気のない、私にとっては魔の2月。
今年は若者たちのおかげで明るい気分で過ごすことができています。
一方、増えた家族を養う分働かなければと、
冬のプログラムや宿泊にも力を入れるようになりました。

これまで受入れたことのない一般旅行客への施設貸しは、
ストレスやトラブルの原因になるのではないか、
活動の趣旨と外れて評判を落とすのではないか、
と心配しましたが、むしろ偶発的な出会いには魅力も刺激もあります。
「エコビレッジだ」「持続可能だ」と旗を振っていない人でも
「コンポストトイレって初めてだけどすごく興味あります」
「味噌もジャムも手作りなんて素敵!」と飛びついてくれたりするととても嬉しく、
むしろこれまでそういうチャンネルを持っていなかった人たちに
情報発信したり、機会を提供したりできることが
ここの強みだなんて思ったりもしています。

「生き方について考えさせられた」という旅行代理店の方も
「シンプルな暮らしの中に、高度な考えを持って生きることを感じた」という
ニューヨーク在住の女性も、日ごろは農的暮らしとは真逆の世界にいるであろう
バリバリのキャリアに映りました。
そんな人たちだからこそ、ここのよさが響くかもしれません。

「一緒にご飯を作ったり食べたりしながらお互いに思いやり合っている姿が印象的」
という感想を聞き、時にはストレスもある共同生活も、
外からはそんなふうに見えるのかなと思ったり、
私たちにとっては当たり前のことになりつつある価値に気づかせてもらう場面もあります。

先日、宿泊された上海の夫婦は、ニッカウィスキー見物も小樽観光もせず、
近所の店で蟹やら野菜やら果物やら山ほど買い込んで、
雪の上で料理したり、食べたり飲んだり楽しんでいました。
上手に炉を作って焚火もし、6歳の子どもは暗くなってもまだ橇滑りに夢中になっていました。

冬はすることがない、寒かったらどうしよう、雪道の送迎が大変という
私たちの心配を吹き飛ばし、雪のエコビレッジを遊び倒して
すっかり満足して帰っていきました。

みんなこれからもつながっていきそそうだし、また会えそうな気がします。





posted by junka at 21:04| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2018年01月29日

冬を乗り越える

今年は小雪だと言ったかと思うと大寒波と吹雪き。
出かけるときは必ず交通機関が雪で正常運航しているか、帰宅したら家の前の除雪から、
雪国に住むってやっぱり根性がいるなと思います。
いろいろなことを前もって予測したり準備したりしなくちゃいけないから計画性も必要。

私のような根性なしで無計画な人間が、どうしてこんな厳しい土地でやっていけるのか
不思議ですが、どうしても「ここに住みたい」「ここで生きていく」と決めたら
「何とかなる」のです。

振り返れば最初の冬を過ごした2014年は、学び舎でボランティアの男の子たちと不思議な共同生活でした。
冬はやることなんかないよ、というのにどうしてもと言ってやってきたスペイン人の男の子。
初めての雪に嬉々として除雪してたっけ。
通いで除雪してくれた学生ボランティアのT君には本当に感謝しています。

2年目はシェアハウスの建設中で、工務店や農家ビルダーが除雪してくれました。
吹雪きで車が埋まったときは、近所の友達が助けに来てくれました。

3年目は東京から来たばかりのMちゃんが、初めて迎える北海道の冬に
あっぱれ、ママさんダンプで除雪しました。
時々、大雪に見舞われると農家のUさんが除雪機を運んで現れ、
私たち一同は黄色い歓声をあげたものです。
自然の厳しいところにいると、人の温かさがしみじみとわかりますね。

今年はスタッフのKつんが若さと鍛えた身体で化石燃料はほとんど使わず、
場内は見事に除雪されています。
近隣住民からも「今年はきれいだな」とお褒めに預かりました。

雪は北海道ならではの自然の恵み。
もうちょっと手加減してくれればいいのになあ、とぼやきたくもなる日もありますが、
太陽に照らされる新雪の原野はこの上なく美しく、その中で生きる人間の知恵や力、
絆を実感する機会になっているのも間違いありません。



posted by junka at 21:58| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2018年01月20日

蘇える感覚

新年早々、デトックス断食に挑戦しました。
4週間のうちの後半戦は、固形物を一切口にしません。
年末に消化器系を悪くしたので、内臓を休めてあげながら、サプリやプロティンを飲んでいました。
最初の頃は(お腹はすかないのだけれど)食べたくてたまらなかったのですが、
そのうち食欲もなくなりました。
むしろ、不調だったときの方が常に膨満感があって気分も悪かったのに、
次第に食べたい欲求もなくなりすっきり爽快です。(途中はいろいろな反応も出ましたが)

3食置き換えの2週間を乗り越え、一昨日から晴れて食事がとれるようになりました。
最初は具のない味噌汁。
「え~っ、もっとちゃんと味のあるものが食べたいなあ」と不満に思いながら、
昆布と煮干しでだしをとった味噌汁が身体に染み入っていくような感覚。
その味がびっくりするほど鮮明で、自分の味覚が鋭敏になっていることに驚きました。
「ただの汁がこんなに美味しいなんて知らなかった」

昨日は具入りの味噌汁とお粥、今日はイモや果物も。
どれも涙が出そうになるくらい美味しいです。
こんなシンプルなものがこの上なく美味しく、しかも体にしっかりと吸収されていくことをありがたいと感じながらいただける、素晴らしい体験でした。

タイニーハウス.jpg

タイニーハウスで寝起きして2回目の冬。
以前は出張先のホテルで一人でのんびりするのがちょっとした贅沢でしたが、
今はこの部屋と待っている猫が恋しくて、疲れていても飛んで帰ってきたくなります。

水や薪を運んだり、太陽光パネルの雪をはらったり、トイレのタンクを
清掃する手間は少し面倒ですが、それらを補って余りある楽しみがあって
やめられません。

魅力の一つに音があります。
タイニーハウスでは、母屋ではあまり聞こえない音がたくさん聞こえるのです。
風雨の音は恐ろしく大きく、キツツキのドラミングやキツネの遠吠えなんかも。

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頑丈な建物やコンクリートに囲まれた都会では、聴覚も衰えるでしょう。
時々札幌や東京のホテルで夜を過ごすと車の音しか聞こえないけれど、
自然の音を聞きながら過ごせるのはつくづくいいものだなあと改めて感じます。



posted by junka at 20:59| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする