2014年11月17日

学び舎の意義②

いよいよ冬将軍の到来です。
数日前の雪で、道内各地が白銀の世界に変身しました。

学び舎はというと、前評判どおり暖かです。
外気温がゼロ℃(母屋が6.5℃)のとき16.5℃。
48時間留守にして帰宅した昨夜は、外気温マイナス4℃で
(母屋が0.4℃)11.5℃は保っています。

大事なのは実際の室温よりも体感温度が暖かく感じること。
以前、荒谷先生が「温かくなくても寒さくなければよい」と
おっしゃっていたのを実感した気がします。

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石油ファンヒーターのような乾燥や、空気の汚れも感じません。
さすがに48時間火の気がなくて室温11.5℃では
ストーブを焚かずにいられませんが、
3時間も焚けばで十分でした。
室内は常にほんわかとした心地よい空気に包まれています。

薪ストーブ初心者の私もだんだん慣れてきて、
寝る前にパチパチと火の音を聞くのが
すごく楽しみになってきました。
しかも「薪がほしい!」と騒いでいたら、
友人がプレゼントしてくれ、感激です。
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先週ミーティングがあったときは、お客が来る前に温めてあげようと
わずか30分焚いただけなのに、25人の熱で窓を開けるほどの
暖かさで、みんなびっくりしていました。
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厳冬期に向かうとどうなるのか、まだまだ予断は許しませんが、
今年はエコロジカルな暖かさを楽しめそうだと
期待でいっぱいです。

それにしても、風が吹けば「何か飛んできて窓が割るんじゃないか」
家を空ければ「火事や泥棒でもあったらどうしよう」
と建物が心配でたまりません。

一環して攻めの人生を送ってきた私ですが、生まれて初めて
守るものをもった不思議な心境です。

posted by junka at 22:30| Comment(1) | 建設 | 更新情報をチェックする

2014年11月06日

学び舎の意義

報告が遅れ、ご心配おかけしましたが
ついに学び舎が(一旦)竣工しました。
一旦というのは、内装や外構など、
まだまだ将来施工が残っているからですが、
先月末には無事落成式とお披露目会も開催しました。

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落成式では設計者や大工さんら職人さん達、出資者や協力者をお招きし、
プロセスを振り返ってその労を労いました。
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今回の建設プロジェクトでは、武部建設さんはじめ、
資材提供してくださった下川の森林組合や木の繊維、LIXILなど
大小様々な企業に協力いただきました。

プロの知恵や技を得ることで新たな挑戦ができただけでなく、
作り手と使い手が交流しながら学ぶ貴重なチャンスにも
なったと思っています。
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農業の分野でも同じことが言えますが、
プロの世界だけでどんなに技術を極めても、
消費者が生産現場を理解したり、
使い手の発想やアイデアを取り入れたりしながら、
互いに支え合う関係を築いていかなければ
その世界は発展しません。

今回は、仕事の枠を超えていいものを創ろうと
情熱を傾けたプロたちと切磋琢磨することで
いろいろなチャレンジが行われました。

下川町が取り組んでいる木材のトレーサビリティや
カラマツ材の乾燥技術。
間伐材を利用した断熱材。(㈱木の繊維提供)
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そして、そのような生産者の顔の見える材料、
北海道の森林資源を活かす住宅づくりを試みる
設計者と工務店の取り組み。

LIXILのような大企業とのコラボレーションも実現しました。
水も電気も使わないバイオトイレは第3世界向けに
開発研究されているものですが、
このたび日本初、寒冷地初のモニター実験として設置されました。
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他にも細かな工夫はたくさんあります。
どれも試行実験的なものなので、実際稼働する中で
課題も多々出てくると思いますが、失敗を重ねてこそ
成果は生まれるもの。

学び舎の建設自身が社会実験的であるのですから、
失敗は恐れず、苦労も学びの糧にしたいと思っています。
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落成式の後のお披露目会には、
会員さんや寄付者の方々にも参加いただきました。

今回の建設資金は出資や私募債を集めた以外に、
多くの方からご寄付(約300万円)を頂戴しました。

みなさんの期待に感謝と責任を感じています。
このご恩は学び舎を通じて必ず社会に還元すると
お約束します。
本当にありがとうございました。
posted by junka at 09:15| Comment(0) | 建設 | 更新情報をチェックする

2014年09月26日

余市エコカレッジ床張り特訓

9月20~24日、「全国床張り協会」(代表伊藤洋志)の
床張り特訓が行われました。

思わず笑ってしまう名前のこの団体、
全国各地の古民家を舞台に、
素人が床張りを学ぶイベントを開催しています。

床を張る技術を身に付けるだけではありません。
床張りができる手練を20人集めて、
地方の空き家を修繕することができれば、
仲間づくりにもなり、地域活性にもつながる、
そんな趣旨の活動をしています。
「多様で持続可能な関係を創って地方を元気にする」は、
私のエコビレッジ構想にも通じる価値観です。

今回は新築の学び舎を会場に、
共催で床張り特訓を開催しました。

集ったのは東京や京都など本州勢7人と北海道勢4人(女性5人)で、
中には生まれて初めてげんのうや電動工具を持つ人もいます。
新築物件を下地から作るというのも初体験だったらしく、
相当苦戦していました。
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それでも3日目くらいからは慣れてきてぐんぐんとピッチをあげ、
最後には無事床を張り終わることができました。
もちろん大工さんの仕事ような仕上がりにはなりませんが、
むしろ「素人でもここまでできるんだ、すごいなあ」
と感心する美しさです。
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新築の物件、それもハイレベルな技術者が施工する現場を
まったくの素人に任せるなんて非常識、という人もいるでしょう。

現場の大工さんも、きっとはらはらしどおしだったと思います。
それでも辛抱強く、懇切丁寧に指導してくださった
若い棟梁には、技術を超えた懐の深さを感じました。

参加者の多くが最も印象に残ったことに
「プロの技に触れた感動」をあげていましたが、
私は職人さんの技術、日本のものづくりの素晴らしさを
もっとたくさんの人に見てほしいと思っています。
(職人さんには大きなお世話かもしれませんが)

このような試みに協力してくださっている
武部建設さんには心から感謝しています。

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今回手に入ったのは新しい床だけではありません。
同時に新しい仲間や新しい気づきが生まれました。

プロセスに関わった人たちは今回の床張り以外にもたくさんいますが、
参加した人たちにとってこの建物やこの場所が記憶に残り、
それが縁で次の動きや人のつながりが芽生えれば、
それ以上の収穫はないと思っています。

そんな営みこそこの学び舎にふさわしい、
そして、これからもその学びは広がっていくだろうと信じています。

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posted by junka at 07:31| Comment(0) | 建設 | 更新情報をチェックする