2017年08月13日

家内制手工業から産業革命

昨年秋に蒔いた「きたほなみ」
ワインとチーズで盛り上がったら次はパンでしょ、
というノリでいつものように軽く始めたことです。

子どもたちと一緒に種まき、麦踏み、
すくすくと育ったはいいけれど、
「赤カビは毒」と聞いてひと騒ぎ。
IMG_3737.JPG
しかも、コメは作ったことがあっても麦は初めて。
いつものように「何とかなるさ」と思っていたら
「え、お米と同じようにハサがけすればいいんじゃないの?」
「コメの籾摺り機は使えないの?」
ということの連発。

こんなときに、農業分野の友人が数いるのは私の強み。
あちこち写真を送ったり、検体を見てもらい、
病気も何とか大丈夫そう、(雑菌はついている)
乾燥もそこそこいってるからそのまま脱穀してしまおう、
ということになりました。
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あとは得意の人海戦術です。
フランス人、台湾人、中国人を含む国際的な顔ぶれで
少しずつ手作業で刈り取り、脱穀、
玉ねぎネットで乾燥しました。

全体の3分の1くらい刈ったところで、一旦ゴミを取り除き、
どのくらいの量が収穫できるのか計ってみようと試みました。
久しぶりに登場した唐箕がなかなかうまくいかない。
これなら団扇で扇いだほうがマシという状況。
唐箕①.jpg
う~ん、これを全部団扇で飛ばすの?万事休すかと思ったときに、
滝川の友人がミニダップなる文明の利器を持って現れました。
小さな機械ですが、人力よりははるかに早い。
約40キロの小麦が採れました。
籾摺り.jpg
とりあえず今日のところはこれで十分かと思いきや、
「コーヒーミルで挽けるぞ」と言われ、
若者チームがミルで約400グラムの粉をひきました。

ここまできたらもちろんパンケーキでしょう。
見た目は少し黒っぽく、ちょっとざらっとした食感ですが、
思いのほか、素朴で美味しい!
パンケーキ.jpg

自給目的の穀類栽培のハードルはこの脱穀、製粉のプロセスです。
お米のときも痛感しましたが、小麦は小規模栽培の経験がない分
情報も道具もずっと少ないため、一層難しいことがわかりました。

「人類が穀類をどのようにおいしく食べるか
(または消化を良くして食べるか)を工夫し続けた日々が
確実にあったと実感した」
「最初から最後まで全部見て直に体験することができて面白かった」
というスタッフの言葉に現れているように、
多様な気づきや学びのチャンスだと思います。

スピード・効率第一の現代社会で、
こんな効率の悪いことやる人も少ないでしょう。
あるいは、真剣に自給しようと思ったら、
もっと他の方法があるかもしれません。

答えもプロセスもひとつではないのです。
それを仲間と一緒に考え、探ることが最も大切なことだと感じています。
posted by junka at 18:13| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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