2016年12月19日

余市エコカレッジ最終回

第4回のカレッジの題材はチーズとワイン。
それぞれに今年のHEPPの活動と深い関係があります。

まず今年のチャレンジのひとつが家畜。
草地管理のために導入しましたが、
動物がいるだけで景色が変わり、癒しの空間が生まれました。
子どもたちにも大人気の羊。
金澤さん.jpg
次は飼育も勉強しなくちゃいけないなという反省とともに
もっと積極的に家畜を活用したいという思いから
今回のカレッジではチーズづくりに挑戦。
牛乳を温めるところからモッツァレラチーズが
誕生するまでを体験しました。
チーズづくり4.jpg

そしてワイン。
今年のハル農園とカレッジのメインテーマです。
栽培指導と醸造を引き受けてくれた小西さんをはじめ、
果樹の勉強がしたいと通ってくれた熱心な農業高校生、
除草を手伝ってくれた修学旅行生や外国人ボランティア、
競争して虫を捕ってくれた小学生、
実にたくさんの手が加わって作られたワイン。
この日を迎えられたのは、その人たちのおかげなのです。
淡いオレンジ色のフルーティーな香りと
すっきりと酸味のある辛口に仕上がっていました。
スパークリングの泡も一般には炭酸ガスを注入しますが、
今回は同じ果汁を後から加えることで自然に発泡させたもの。

小西さん曰く「600年前の原始的なワインが目標像」
当時のイタリアに思いを馳せ、
素朴な味とエコロジカルな作り方を目指したそうです。

化学肥料や除草剤、殺菌剤を使わないなどの14項目のうち
今回は「亜硫酸と乾燥酵母を使用した」ため
100点満点ではありませんでしたが、見事80点を獲得。
「これは人手というエコビレッジの強みがあってこその
高得点。こんなワインは他にないんだよ」
と大絶賛をいただきました。

亜硫酸や酵母については、カビなどの雑菌に
負けないようにとの判断から加えたものです。
「来年はもっといいぶどうを作って100点のビオワインを目指したい」
という小西さんに対して、コメンテーターの中根さんからは
ぶどうの味を活かして美味しいワインを作るために、
亜硫酸は決してネガティブなものではないという意見も出ましたが、
600年前のワインを目指すとしたらやはり不要なものとなるのでしょうか。
ワイン乾杯.jpg
その辺りの技術に関して私のコメントはありません。
私的には、関わった人たちの笑顔の積算がすべてです。

今後、試行錯誤しながら「もっとこういうものを作りたい」という
方向性が現れるかもしれませんが、最も強調したいのは
たくさんの人が関われるオープンさ、
自然や仲間に感謝する気持ちのこもったワインだということです。

私は20代にパラグライダーの事故で肝臓破裂という大怪我を経験し、
以来アルコールを受付けない身体になりました。
こんな夜は、さすがにお酒を楽しめない寂しさを
感じずにはいられませんでしたが、
未成年やムスリムの仲間も含め、
お酒の飲めない人たちも一緒に作ったワインです。

小西さんと中根さんの熱いワイン論議を聞きながら、
たくさんの人たちへありがとうと言いたい気持ちでいっぱいでした。



posted by junka at 21:34| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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