2017年09月18日

エコビレッジデザインワーク

余市に拠点を移して6年目。
2013年に描いた構想図を眺めると、「あれもできた」「これも作った」と
なかなかいい線行ってる気もする。

一方、建物は増えているものの、このまままっすぐ進んでいいのかなと不安に感じる時もある。
関わる人が増え、間口が大きくなった分、核が見えにくくなった、
通年で働く人の環境や持続可能な運営を考えると、過去にはなかった
責任や経済性も重要になってきた。
そもそも何が核だったっけ?という疑問も。

スタート当初とはだいぶ環境も顔ぶれも変わってきたので、
昨年から改めて将来構想図を描き直している。
構想の中心は農園のリフォームだが、その前に「何を大切にしていくのか」という
議論が欠かせないということで、施設計画と並行してミッションを確認するという作業をしている。
敷地探索2.jpg
最初は敷地をみんなで歩くところから。
理事や日常的に運営に関わるスタッフメンバーだけでなく、
建築やエネルギー、動物など各種専門家の視点、カレッジの受講生や学生など
時々訪ねてくる学び手の視点なども加え、それぞれ「大切にしたい」と思うことを話し合い、
それらの要素に優先順位をつけて可視化しながら
相違点を共有するというワークショップを行った。

同じような順位づけをしていても、見ているところが違ったり、
真逆のようでも根底にある価値観は近かったり、
優先順位そのものよりもお互いの考えていることを把握できたことが有意義だった。
WS2.jpg
エコビレッジは包括的な取り組みなので、環境や農業などのシングルイシューとは違い、
あれもこれも出てくるのは自明だ。

「広がり過ぎてわかりづらい」という指摘はさんざん受けてきたが、
実は私はこれをひとつにまとめようとか、わかりやすくしようとはあまり考えていない。
人の生き方暮らし方すべてに関わることなのだから、単純化できないのは当然。

そもそも複雑な人間をテーマごと、課題ごとに分けて、わかりやすく、
効率的に解決しようとした結果、現代社会のさまざまな歪みが生まれた。
それをもう一度紡ぎ合わせて考えようとしたら、ごちゃごちゃになった。
そういうことだと思う。
WS1.jpg
単純明快に分類し、直線的に解決するのではなく、
いろいろなことをそれぞれのペースでアメーバ的に進めていくのがこれからの時代。

ただ、いろいろなことがつながっていると、やっている人自身が
自覚できるように進めていきたい。
たとえ距離が離れていても、一周遅れで走っていても、同じゴールを目指している
ということがわかっていればいいのだ。
発表.jpg

そんな集団のプロジェクトを一体どのように表現したらいいのだろう。
活動を始めたときからの課題であるが、未だによくわからない。









posted by junka at 22:23| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする