足早の冬の到来ですが、今年は新しい建物と若者たちの
頑張りのおかげで、いつもよりも余裕を持って冬を迎えられそう。
ついに完成した私の安息小屋は、8畳間にロフト空間という
タイニーハウス(小さな小さな家)。
引っ越したばかりですがすこぶる快適です。
常に大勢に囲まれた生活は、私の性に合ってるというものの、
たまには一人で籠りたい(単純に昼寝したいとか)こともある。
共同生活を楽しむためにもプライベート空間は大切です。
どうしても欲しかったので、ちょっと無理して作っちゃいました。
と言っても、今回は自分では塗装一つしてません。
設計施工はニセコの友人、マキビト工芸の工藤さんです。
工藤さんはすごくセンスのいいデザインビルダーですが、
専門は薪ストーブ。
モデルハウスも兼ねているニセコの自宅にも、
とても存在感のある素敵なストーブがあります。
今回私の安息小屋に設置したストーブは、完全オリジナルデザイン。
昨日、今日のような真冬日でも、朝1時間、夕方1時間程度、
リンゴ箱半分から3分の2箱くらいの薪を焚けば
1日暖かいのですから感激です。
当初からタイニーハウスの最大課題は暖房でした。
体積が小さいスペースに薪ストーブを置くと暑すぎるという
事態が生じます。
断熱が悪いと部屋は常に暑いか寒いかのどちらかになって、
快適な室温を維持することができません。
灯油ファンヒーターでも30分で暖をとることはできますが、
森の小屋に灯油では…ね。
このたび作ってもらった薪ストーブは、ロケットストーブを
ベースに周囲のレンガや石に蓄熱させる仕組みです。
薪を燃やす時間は短く、じわじわと放熱することで、
一気に温度を上げず、かつ暖かさを長く保つことが可能です。
ゆっくりじんわり温めるデザインなので、残念ながら
煮炊きには使えませんが、保温効果はあります。
材料はすべて市販のものでできているというのも驚き。
小屋の割に大きさが目立ちますが、そこは格好のよさで及第です。
自慢のストーブになりました。
で、薪の暮らしが始まると、昨日までゴミだった
小枝や新聞紙、ダンボールが、いきなり焚付として
ありがたい存在になったりして気持ちもポジティブになります。
水もタンクで運ぶから、決して無駄にしない。
生ゴミもコンポストトイレの中味も森へ返してあげればいい。
私の場合、母屋のシェアハウスを併用しており、
お風呂や洗濯はそちらに頼っているため、
何一つ不自由はありません。
最小限のもので豊かな生活を送ろうという
コンパクトなライフスタイルにはぴったりの空間。
シェア生活を組み合わせることで、
ハードルが下がり、楽しさがアップするという
新しい暮らしのモデルになるのではと思っています。