2017年03月18日

ローカルな時代を目指して

報告が遅くなりましたが、3月3日、ナマケモノ倶楽部の辻信一さんを
お招きしてローカリゼーションカフェを開きました。

大きなもの強いものに巻かれながら、
顔の見えない関係性とより狭い視野に陥っていく
グローバルな世界。
ロコタブル1.jpg
一方、ローカルは、ゆっくりで小さくても、
広い視点でいろいろな分野がつながり、
しっかりした人間関係に支えられて豊かな世界が築ける。

有限の資源をベースに無限の成長を求め、効率を優先した結果、
自然も人間もこれまでにないほど大きなダメージを受け、
閉塞的な状況へと向かっていることがわかります。
全員集合.jpg
私たちが置かれている現在の厳しい環境、難しい課題は明らかですが、
それを一足飛びに解決する技術や制度はなく、
「ゆっくり、小さく、みんなで」立ち向かうしかありません。

今回はローカルに頑張っている生産者や食のコミュニティの人たちが
十勝や道南、道東と全道から集まりました。
料理交流.jpg
各地の食材を持ち寄って即興の料理交流とお食事会で盛り上がり、
にわかにオープンしたミニマーケットでは地域通貨ロコでお買い物。
厳しい課題もやさしく楽しくユーモアを持って挑んでいきたいものです。
ミニマーケット.jpg
地域通貨.jpg
辻さんのお話に勇気をもらい、少しずつでもつながっていこう、
できることから変えていこうと語り合いました。
posted by junka at 21:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月11日

人のための組織とは?

名古屋〜鈴鹿の1週間の旅から戻りました。
様々な出会いや気づきがあり、フルチャージされてきた感覚です。

鈴鹿ではアズワンネットワーク鈴鹿コミュニティの
経営者カレッジという2泊3日の講座に参加しました。

アズワンは、最近精力的に活動をオープンにされていて、
世界のエコビレッジとの架橋的な役割もになっています。

これまで取り上げられてきたエコビレッジは、
農山村の自給的な生活をベースに、
敷地や住まいなどわかりやすい一定の枠組みを共有しており、
メンバー内と外との区別がはっきりしていました。

一方、アズワンは街中の住宅地に点在する住民から成り、
誰がメンバーか把握するのが難しいくらい、
多様な関わりを持っており、都市型エコビレッジ、
あるいはトランジションタウンとして
着目されているところです。
カレッジ.jpg

昨年HEPPでも、会員による勉強会を開いたり、
創設メンバーの小野さんをお招きして講演を聞く機会がありました。
おふくろさん弁当.JPG

「やりたい人がやりたいだけ」関わるというコミュニティの原則も
「ルールがない」「上下がない」「責任もない」という会社経営も、
「う〜ん、実際はそんなにうまくいくのかな?」「理想論では?」
という疑問をどこかに感じていましたが、このたび実際に現場を見、
いろいろな立場の人の話を聞いて、ぐっと理解が深まりました。

弁当屋.jpg

アズワンは生活面での助け合いの仕組みと併せて、
「おふくろさん弁当」を始め、農業などいくつかの会社を経営しています。
全体では何十人もの職員を雇用し、億を超える収益もありますが、
現場はまるで学生サークルのような和気あいあいとした雰囲気でした。
(決して無責任とか遊び半分な印象を与えるものではありません)

彼らの取り組みは、外からの評価や規則ではなく、
自分の気持ちや願いを素直に言葉にできる関係性、
たとえ失敗しても見守ってもらえる環境があることで、
人がのびのびとその人らしさを発揮しながら
社会に参加できることを実証しています。
鈴鹿ファーム.jpg

一般の会社経営では、効率のいい仕事や、より多くの収益を求めて、
それを実現する人を重用しますが、ここでは量や効率は二の次です。

あくまでも「人のため」という目標をぶれることなく持ち続け、
その目標に合わない場合は、優秀な働き手もお断りしたり、
せっかく儲かっている支店をたたんだり、
普通では有り得ない決断を重ねてきました。

今回一緒に受講した人たちは、会社の経営者や管理職の方でしたが、
一般には「非常識」なことがやすやすと営まれている様子を見て、
目から鱗が落ちる経験を共にしました。

「失敗」や「対立」を恐れるあまり、マニュアルやルールづくりに
膨大な時間やエネルギーを割いたり、それを遵守することが目的になって、
関わる人の気持ちや本質的な課題に向き合うことができなくなっている一般組織と、
自由な意思や発想、互いへの思いやりを大切にする彼らの働き方はまさに真逆です。

夕食.jpg

私自身、長いNPO活動の経験から
「お金をもらったら責任が発生して自由がなくなる」
「雇用契約をしたら上下の関係ができるのでは」
という恐れを持っていました。

でも、自由を奪うのは「お金」や「会社の形態」ではなくて、
「ねばならない」と思い込んだり、自分の考えが正しく、
それ以外を否定しようとする人間の心理だということがよくわかりました。

また、ネガティブな感情が起こったとき「どうしてそういう気持ちになったのか?」と
素直に向き合い、客観的に見つめることができるようになると、
他人との意見の違いも冷静に捉えられ、自分の気持ちも楽になるし、
関係性もよくなることを学びました。
(実践的に学んだわけではないので、自分にどう応用できるのかはまだわかりません)

集合写真.jpg

HEPPも会員のための市民活動団体から、より公益的な方向に向かい、
経済的にも持続可能な活動を目指そうとしているものの、
課題も多いと感じており、大きく舵を切ることに自信がありませんでした。
今回の研修で、私自身、いくつかの不安が取り除かれ、勇気をもらった気がします。

posted by junka at 20:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月31日

農園ファンド

年明け、いよいよ農園ファンドの募集が始まりました。
2016年のわずかな実りをできるだけ有効に生かそうという話から
この企画が生まれました。

最初は「いくらで売ったらいいか」という議論でしたが、
私たちの活動を理解してくれる人と共有し、
これから応援してくれるしてくれる人を増やすために
ファンドへのリターン(ギフト)としてプレゼントすることにしたのです。
ギフトボックス1.JPG
今月はまず25口の応募があり、先週第一弾のギフトを発送しました。
スパークリングワインを筆頭に、これまで研究を重ねたスイーツ
(ぶどうのパート・ド・フリュイ)、カレッジ講座の成果であるハチミツ、
奇跡的に豊作だったサクランボとプルーンのジャム。
どれもストーリーの詰まった手作り品です。

星見さん製菓.jpg
企画からチラシづくり、梱包、発送までスタッフや
学生ボランティアらが心を込めて作りました。

出足はあまりよくなかったのですが、高校の山岳部以来、
もう何十年も会ってない先輩や後輩から
突然応募をいただいたりして、感激しています。

道内だけでなく、東京や埼玉、名古屋、岡山など本州にも飛んでいき、
あちこちから「美味しい」「可愛い」と喜びの声が届いて
私もすっかり嬉しくなりました。

みな梱包.jpg

ファンドの募集は3月まで引き続き行っています。
ぜひ私たちの実りと思いを分かち合っていただきたいと思います。

posted by junka at 20:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする