とても外で過ごせないという知らせが届きました。
イギリスはもともと冷涼で建物の冷房設備が整って
いないため室内環境もひどいようで、みんな悲鳴を
あげています。
猛暑による死者や、山火事などの被害は欧州各地で
報告されており、国連の世界気象機関(WMO)は、
事態はより悪化すると警告しています。
でも、これは対岸の火事ではなく、北海道も
いつそのような環境になるかわかりません。
雪解けが早まるのは歓迎しても、生態系や
一次産業への負の影響は深刻です。
しかも、この現象は私たち人間の行動によって
起こっていることを自覚しなければなりません。
7月28日が、今年の「オーバーシュート・デイ」
(地球の自然予算を使い果たす日)だという発表が
ありました。 https://www.overshootday.org/
オーバーシュート・デーとは、私たち人間の自然に
対する年間の需要が、その年に地球が再生できる
量を上回る日のこと。
つまり、7月28日以降、私たちは借金生活に突入したわけです。
50年前の1971年のオーバーシュート・デーは12月25日
だったという記録もあり、当時は、毎年地球が提供して
くれる範囲でほぼ暮らしていたことがわかります。
私たちは、地球上の有限の資源を無限にあるかのように
消費して、気がつかないうちに「地球1個分を超えた
暮らし」をするようになってしまいました。
そしてそのツケは、返済の当てもなく、未来の世代へ
押し付けられているのです。
環境問題は、もはや私たち市民の意識や暮らしで対応
できるレベルではないという専門家もいます。
「一人でやっても効果は微々たるものだからどうせ
無駄」と諦める人もいるでしょう。
もちろん、国レベルの大規模な構造転換や企業による
技術革新は不可欠です。でも、個人の意識はどうでもいい、
市民は何もしなくていいわけではありません。
マーガレット・ミードの言葉を借りると「思慮深い
献身的な市民の小さな行動が世界を変えられる」こと
を私たちは信じています。
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